2010年9月9日木曜日

SIG-INDIE7の概要!

同人・インディーゲーム部会(SIG-INDIE)世話人、東京工業大学特任講師の七邊と申します。ウェブではyakumoという名前で活動しています。こちらのブログには初投稿になります。

今週9月11日(土)、SIG-INDIEは、秋葉原UDXマルチスペースにて、「実践事例から学ぶプロデュース・PR術ー手にとってもらえるテクニックー」【9月11日(土)13:30-17:30】を開催いたします。
今回の研究会のテーマは、「制作したソフトをどうやって手にとってもらうか?」と「商業で活動するにはどうすれば良いか?」です。これまで多くの同人サークルさんにお話を伺う過程で、しばしばこれらのことが問題として挙げられていました。そこで、第2部では同人ゲーム、第3部では商業ゲームの開発・販売・流通の現場にいらっしゃる方々に、それぞれのテーマについてご発表いただきます。ここでは、それぞれのご発表を聴く上でのいくつかのポイントについて、私なりにまとめてみたいと思います。


第2部は「同人ゲーム編」です。最初に登壇される「虎の穴」さんは、言わずと知れた、同人作品の委託販売ショップの最大手。ご登壇される鮎澤さんは、同人作品の仕入れ部署の統括をされている方です。これから同人ゲームを委託したい! というサークルさんも多いと思いますが、「委託してもらうためのポイントは?」「日本の各都市での販売の比率」「通販やダウンロード販売の比率は?」「他社との違いは?」「良く売れるソフトの特徴は?」「専売のメリットって?」など、色々聞くポイントはありそうです。

同じく第2部で登壇される、「もえCDプレス」さんはCD/DVDプレスで著名な企業です。ショップのチラシや同人ゲームのパッケージのロゴをご覧になった方も多いと思います。「これまで手焼きしていたけれど、次はプレスを考えてみたい」と考えている方も多いと思いますが、「どんなサービスがあるの?」「国内と海外プレスの違いは?」「料金はどれくらい?」「何枚くらいからプレスの方が得?」「パッケージの見た目は手にとってもらう(売れる)ために重要?」「他社との違いは?」などについて、注目して聴いてみるのも良いと思います。

次に、第3部「商業ゲーム編」です。「テイジイエル企画」さんは、主にPC用の商業ゲームの開発・販売・流通を手がけられている企業です。「戯画」という自社ブランドで開発・販売を行われるとともに、ねこねこソフトさん、オーガストさん、みなとそふとさんなど他社(「パートナーブランド」)の開発・販売・流通を支援する業務も行われています。様々なノウハウをお持ちの企業さんですので、「商品告知から発売までの広報スケジュールはどんなものか?」「起業して成功するデベロッパとそうでないデベロッパの違いは?」「同人サークルの起業の場合、どちらから声をかけるか?」「売れなかった場合、どうなるの…?」などについて質問してみてはいかがでしょうか。

最後に登壇される「FLAT」さんは、近年同人サークルから起業された中ではかなり順調に成長されているデベロッパさんです。PCゲーム業界でも、開発コストの上昇や売上の低迷に伴い、2000年代前半に比べると、新規参入企業が生き残るのはなかなか厳しい状況になっていますが、FLATさんはコンシューマ(PS2,PSP)でも発売された「シークレットゲーム」の他に、第2作も間を置かずに発売されるなど、開発・販売の計画性も注目されています。起業のために開発面・経営面でどういう勉強をしたか、いつから起業の準備を進めたか、目指しているゲーム/企業、など他では聞けない話が伺えそうです。

これらに加え、第1部では、相模女子大学の樺島榮一郎先生に、インディーズ音楽の制作・販売・流通の現状と未来についてお話ししていただきます。インディーズ音楽の制作・販売・流通プラットフォームはどのようなものなのか、今後音楽はどのようになっていくのか、といった点について考えることは、同人・インディーズゲームの現状と課題を考えるのにもきっと役にたつと思います。

さらに第4部では、ご登壇者の方々によるディスカッションと、研究会後の懇親会が開催されます。チケット販売は本日の18時までですが、当日に来ていただければ何とか対応できると思います。業界の著名な方々ともお会いできるチャンスですので、ご関心がお有りの方は、ぜひ参加を検討してみてください!

0 件のコメント:

コメントを投稿