IGDAが毎年1月末に開催する世界同時多発ゲーム開発イベント,「Global Game Jam」の参加登録受付がはじまりました.
すでに10月から各地でゲームジャム会場が立ち上がり,参加者はアカウントを登録すれば,参加する会場を選ぶことができる.ゲームジャム会場を確保して登録するまでのやり方は昨年までと同じなので,IGDA日本によるGGJ2011の会場設置案内の訳やIGDA福岡によるGGJ2014の参加案内を参考にしてほしい(なお福岡会場は地域振興も重視してゲーム以外のジャンルも受け入れて,ゲームジャムをハッカソンに拡張している).
過去のGlobal Game Jamで参加者登録した人は同じIDでログインできるし,初めての人もユーザ登録してゲームジャム会場を登録できる.(登録がはじまった日本国内会場については本文末尾の追記を参照.)
主な日程
今回のGlobal Game Jamの日程は以下の通り.- 2014/10/04
- 会場設置受付開始
- 2014/11/15
- 参加者受付開始
- 2015/01/02
- 会場設置受付終了 (予定)
- 2015/01/15
- 参加者受付終了 (予定)
- 2015/01/23-25
- Global Game Jam 2015
- (日程未定)
- Global Game Jam プレイパーティー(試遊会) 有志にて各地で開催
前回GGJ2014の振りかえり
前回GGJ2014のまとめは,本ブログで「Global Game Jam 2014 ふりかえり」に書いている.これ以前はゲーム教育の有名校が開いた会場から注目すべき実験作が出てきていたが,年々規模が大きくなり,注目すべき会場や教育者を見渡せなくなった.そのかわり,国内会場からくわしい記事がでている.また国内会場のゲームが海外のレビューにとりあげられるなど、Global Game Jamならではの盛り上がりを見せた。世界的な傾向としては,巨大会場の出現とアーロン・シュワルツ追悼について述べている.
(アーロン・シュワルツ追悼については,GGJ14期間中の翻訳では背景情報が不足していたためによくわからなかったが,その後伝記映画「The Internet’s Own Boy」が公開され,彼が訴えられた件についてもMITのハル・アベルソン教授らによる報告書が公開され,その早すぎる死について広く知られるようになった.)
GGJ発のイノベーション
GGJでつくられたゲームは売り物になるのだろうか。 過去のGGJでゲームをつくるだけでなく販売しようというチャレンジはいくつか行われてきた(アプリをGlobal Game Jamで検索すればいくつもヒットする)。特にKickstarterができてからは、GGJでつくられたボードゲームやデジタルゲームをプロトタイプとして配布し、さらに有料版の継続開発のスポンサーを集める試みも増えてきた(たとえば名古屋の学生が参加したGGJ2012のProppa).そして前回GGJ2014の作品からは,地下鉄に乗って使うiPhoneゲームsoufillが10月のIndieCade Festivalでファイナリストに選出され,インタラクション賞を受賞した。GGJは毎年の基調講演でインディーゲーム開発者を登場させてきたが,いよいよGGJからその年の注目作が登場するのが夢物語ではなく現実になりつつある.
また去年はGGJにVRがやってきた年でもある.以前からGGJパリ会場でVRシステムを使ったアプリ開発をやっていたが,GGJ2014ではOculus Riftを持ち込む開発者が各地に現れた.今年もこの傾向は続くだろう.
今年も変わらぬスローガン
Global Game Jam のウェブサイトを開くと,今年も同じスローガン「Innovation. Collaboration. Experimentation」(イノベーション,協働,実験)が掲げられている. 会社の業務や学校の授業では,成績が悪くなるようなリスクが高い挑戦はなかなかできない.だが週末のゲームジャムでは失うものはない。そこでGlobal Game Jamはあえて誰もやっていないイノベーションにチャレンジしたり実験的な作品をつくろうと全世界に呼びかけている.追記: 国内会場動向
GGJ2015の最新の国内会場の一覧は、http://globalgamejam.org/2015/jam-sites?title=&country=JP
にて表示できる。 ただし会場申請から登録されるまでタイムラグがあるので、会場をたちあげてもすぐには表示されない場合があるので注意。
【追記】 Global Game Jam の新規会場の登録は〆切期限の後も受け付けており、1月15日に閉めきられる予定です。
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