2009年8月21日金曜日

8月〜9月のイベント情報

正式公開前ですが,8月~9月のイベント情報を紹介します.

(1) SIGGRAPH 2009 報告会(8/19)
(2) DiGRA JAPAN公開講座 (8/25)
(3) IEICE東京支部講演会(9/11)
(4) CEDEC2009(9/1-3)およびバッテイングしている国際大会



(1)SIGGRAPH 2009 報告会(8/19)
「SIGGRAPH 2009 報告会」(8/19)が都内で開かれます.コンピュータアニメーションフェスティバル(エレクトロニックシアター)が有名ですが,デモ発表以外にもトークセッションやペーパーセッションがあり,Pixerに代表されるCG産業界は研究発表から多くの恩恵を受けてきました。それにくらべてこれまでゲーム業界ではSIGGRAPH2007ではEAがペーパーを出してきたことが話題になるくらいペーパー投稿がすくなかったのですが,今回は基調講演がウィル・ライトで,ゲーム関係のペーパーセッションにも正式セッションの予算がつき,SIGGRAPHは今後要注意のイベントです.



ペーパーセッションからゲームCGのデモ発表に目を向けてみると,最近のリアルタイムレンダリングを物差しにして評価される傾向にあり,残念ながらかつてナムコが善戦していた時期とはゲームCGの目指すパラダイムが変わっています.
しかし今回のSIGGRAPHは新ハードウェアの性能を引き出す競争も一段落ついて,インディーズ系の企画も用意されたことで、より広くゲームR&Dに関わる内容になっているという印象を持っています.今回の報告会の限られた報告時間ではゲーム部門のことまで取り上げられないのではないかとも思いますが,参加費無料でやっていただけるのはありがたい.
個人的に関心のある発表としては、ゲームエンジンで長編映画を作ったとかインディーズからSpore, KillZone2までの開発パイプラインとか,あと映画ですけどCGプロシージャルに興味のある人にはプロシージャルでエッフェル塔を破壊するシーンの報告も興味深い(ちなみにこのチームには日本の大学の卒業生も参加している)。




(2)DigraJ公開講座「ゲーム産業における職業とキャリア:情報・ネットワークからの考察」
2009年8月25日(火) 18:30 開始

講演者の藤原さんはCEDEC2006「デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究報告書」2008年版第8章「北米におけるゲームの産学連携」で発表されてますね.本場の産学連携を見てきた人が日本の文脈でどのような展望を語るのか興味深いです.

(3)IEICE東京支部講演会
「コンピュータ将棋・囲碁の最新動向」
◇日時:平成21年9月11日(金)
◇時間:14:00~16:40
◇会場:機械振興会館 地下2階ホール
http://www.ieice.org/tokyo/kouen.html#menu17
会員数数万人を誇る日本最大のエンジニアリング学会、電子情報通信学会の東京支部が企画するセッションです。会場も機械振興会館ということでエスタブリッシュメント感があります。

(4)
CEDEC2009(9/1-9/3)
この週には,DiGRA2009(9/1-9/4, London), ISEC2009(9/3-9/5, Paris)と学会が重なっているのがゲーム研究者には悩ましい.
今回は会場の都合もあるようですから仕方ありませんが,次回以降は現役のゲーム研究者をCEDEC実行委員に入れないと研究者が来たくても来れない可能性があります.

1 件のコメント:

  1. 追記。

    1) SIGGRAPH報告week
     シーグラフ東京のSIGGRAPH 2009 報告会(8/27)も開催日時が発表されました。
    http://www.sig-tokyo.gr.jp/events/seminar53.html
    作品上映があるのはどちらも同じですね。あと文化庁メディア芸術祭でもSIGGRAPHが公式に出す上映会があります。

     あとCEDECでもSIGGRAPH紹介セッションが発表されました。
    ゲーム業界へのSIGGRAPH紹介
    http://cedec.cesa.or.jp/2009/contents/prg/pg_2081.html

     なおCEDEC09で紹介セッションがあるSIGGRAPH ASIAはSIGGRAPHとは別団体です。

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