先日,カーネギーメロン大学で「Pausch Bridge」の献呈式が行われた.故ランディ・パウシュ教授の名をつけた橋である.YouTubeのカーネギーメロン大チャンネルでは,当日のスピーチおよび遺族らによる橋の渡り初めの様子が公開されている.
ここで追悼されている故ランディ・パウシュ教授が膵臓ガンのため死去したのは2008年7月25日(米国時間)のことである.ガン宣告後に行った最終講義がYouTubeで注目され,その書籍版が全米ベストセラーになったことはご存知の方も多いと思う.しかし,本人の業績については漠然と「バーチャルリアリティーの第一人者」と紹介されてゲーム開発関係のことが紹介されてこなかったので,ここではゲーム開発との関係において氏の功績を紹介したい.
2009年11月13日金曜日
2009年11月11日水曜日
情報処理学会の2009年度の研究会活動から
情報処理学会は,コンピュータ専門の学会としては日本最大の規模を誇る.しかし,これまで情報処理学会はゲーム産業とまったくと言っていいほど接点がなかった.学生のときに情報処理学会で発表した人も,会社に入れば研究会に参加することはあまりないのではなかろうか.
2009年10月29日木曜日
国家安全保障とオンラインゲーム研究
(以前別のところで書いたアメリカのゲーム研究予算の新動向に追記して投稿します.)
ゲーム研究の分野ではこれまで米政府機関の大型予算といえばシリアスゲーム(国防方面のシミュレーター)の開発がほとんどで,調査研究(開発を主目的としないプレイヤー研究とか)には長期予算は出ないという印象を持っていました。しかし、ゲーム開発ではなくゲームプレイの研究でも大型予算が出る動きがあります.
ゲーム研究の分野ではこれまで米政府機関の大型予算といえばシリアスゲーム(国防方面のシミュレーター)の開発がほとんどで,調査研究(開発を主目的としないプレイヤー研究とか)には長期予算は出ないという印象を持っていました。しかし、ゲーム開発ではなくゲームプレイの研究でも大型予算が出る動きがあります.
情報戦のための研究投資
2009年10月18日日曜日
GDC China 09 アカデミック・レビュー
10月11-13日にかけて,中国は上海で「GDC China 09」が開催された.
これは毎年カリフォルニアで開催されるGDC(Game Developers Conference)の主催者が展開する海外カンファレンスの一つで,先行するGDC, GDC Europe, GDC Austin, GDC Canadaに加えて,アジアではじめてGDCブランドのイベントが立ち上がったことになる.Meggan Scavi や Simon Carless など,本家GDCの今年のイベントディレクターがそのまま起用されており,単にブランド名を借りただけではない.(トレーラー動画)
すでにゲーム開発者向けの報道は主催者によってGamasutraで提供されているので,ここではアカデミックの立場から振り返ってみたい.
これは毎年カリフォルニアで開催されるGDC(Game Developers Conference)の主催者が展開する海外カンファレンスの一つで,先行するGDC, GDC Europe, GDC Austin, GDC Canadaに加えて,アジアではじめてGDCブランドのイベントが立ち上がったことになる.Meggan Scavi や Simon Carless など,本家GDCの今年のイベントディレクターがそのまま起用されており,単にブランド名を借りただけではない.(トレーラー動画)
すでにゲーム開発者向けの報道は主催者によってGamasutraで提供されているので,ここではアカデミックの立場から振り返ってみたい.
2009年10月15日木曜日
コンテンツ文化史学会第2回例会「ライトノベルと文学」
皆様。はじめまして。現在、東京大学で特任研究員をやっている玉井です。
誘われてアカウントを作成していながらも全然書き込みをしていなかったのですが、最初の書き込みが宣伝です。しかも「ライトノベルと文学」というタイトルからも分かるようにゲームと関係がありません。これはいかがなものか・・・。
しかしですね。新城カズマさんが『ライトノベル「超」入門』(ソフトバンク新書、2006年)でこう書いています。「ゲームという「方法/視線」が「近代的な文学における登場人物」を「キャラ」に変えてしまった」(同書130ページ)。そう、いわゆるJRPGや美少女ゲームなどにおける物語の概念がライトノベルという文脈に生かされているのではないかという指摘です。それは一つには読み手のゲーム・リテラシーの変化というものがあるでしょうし、何より美少女ゲームのシナリオを手がけている人がライトノベル・レーベルで小説を発表するという実態的な点もあるでしょう。
それが果たして本当かどうか。実証できるのかどうかというのは、これから学問的に検証されうる課題だと思います。
というわけで、まずはコンテンツ文化史学会の第2回例会「ライトノベルと文学」に足をお運びください。以下、コピペです。
誘われてアカウントを作成していながらも全然書き込みをしていなかったのですが、最初の書き込みが宣伝です。しかも「ライトノベルと文学」というタイトルからも分かるようにゲームと関係がありません。これはいかがなものか・・・。
しかしですね。新城カズマさんが『ライトノベル「超」入門』(ソフトバンク新書、2006年)でこう書いています。「ゲームという「方法/視線」が「近代的な文学における登場人物」を「キャラ」に変えてしまった」(同書130ページ)。そう、いわゆるJRPGや美少女ゲームなどにおける物語の概念がライトノベルという文脈に生かされているのではないかという指摘です。それは一つには読み手のゲーム・リテラシーの変化というものがあるでしょうし、何より美少女ゲームのシナリオを手がけている人がライトノベル・レーベルで小説を発表するという実態的な点もあるでしょう。
それが果たして本当かどうか。実証できるのかどうかというのは、これから学問的に検証されうる課題だと思います。
というわけで、まずはコンテンツ文化史学会の第2回例会「ライトノベルと文学」に足をお運びください。以下、コピペです。
2009年10月1日木曜日
AIIDE09 プレビュー
AIIDE(Artificial Intelligence and Interactive Digital Entertainment)という学術会議をご存知だろうか.
AI研究のトップレベルの学術組織であるAAAI(Association for the Advancement of Artificial Intelligence)が毎年開催している大会で,ゲーム産業と学会のコラボレーションとしてはもっとも成功している会議の一つである.
AI研究のトップレベルの学術組織であるAAAI(Association for the Advancement of Artificial Intelligence)が毎年開催している大会で,ゲーム産業と学会のコラボレーションとしてはもっとも成功している会議の一つである.
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