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2018年7月28日土曜日

ゲーム研究の重要論文を一望する: Video Games and Gaming Culture (2016) の試み

アカデミック・ブログ主筆の山根です.
 本記事では、人文科学・社会科学分野の大手学術出版社、ラウトレッジ (Routledge)が出版した全4巻の論文集『ビデオゲームとゲーミング文化』を紹介ます.簡単な紹介のあと、収録論文90本にオンライン版・日本語訳があれば追記し、最後に特徴と活用法についても私見を述べます.

紹介

Mark J. P. Wolf 編『ビデオゲームとゲーミング文化』Video Games and Gaming Culture(ハードカバー4巻本)

本書は、各分野の重要論文を収録して出版するCrtitial Concepts(重要概念)シリーズの「Critical Concepts in Media and Cultural Studies」の一冊(4巻本)である.編集しているのは、これまでにもゲーム研究の論文集をいくつも編集しているベテラン研究者Wolfで、本記事執筆時点ではゲーム研究の重要論文集成の決定版と言える.

2015年1月1日木曜日

2014年アカデミックレビュー: 新世代のゲーム研究(前編)

本稿では2014年の国内外でのゲーム研究(体系的な学問としてのゲーム学)をふりかえりたい.(あくまで個人的な観測にもとづくものなので、数年前から続いていたものでようやく筆者の目にとまったものも含まれている.)

ゲーム教育番組の高度化

2014年9月29日月曜日

大学講義のオープン化とゲーム開発者教育

大学でのゲーム講義の発展

2010年に「「大学のゲーム講義をダウンロード」と題して、大学や職業大学院で行われているゲーム学・ゲーム研究の講義がオンラインで視聴できることを紹介した。あれから数年を経て、大学発のゲーム講義はさらに新たな段階に入っている。
 この数年で起こったもっとも大きな変化は、MOOCs(Massive Open Online Courses)ビジネスだ。世界のトップ大学の最新講義や名物講義を集め、さらに世界中から受講者を集めることで大学教育に大きなインパクトを与えた。それまでは講義資料をインターネット公開するのは物好きな教員がすることだったが、いまでは大物教授が自慢の科目をオンライン化したいと希望するようになり、講義動画にも特殊効果が入り教授もカメラ目線で語りかけてくるようになった(もちろんビジネスなので、有名教授でも面白い授業でなければ提供されない)。

MOOCsとゲーム開発

特にゲーム関係の科目はMOOCsでもドル箱だ。たとえば2014年秋だけでも、以下のMOOC科目がインターネット上で開講されている。

2013年7月30日火曜日

オバマ政権を支えるゲーム専門家(追記)

オバマ政権は(それ以前の政権とは異なり)ゲームを批判するのではなく,有効に活用したいという意向を持っていた.しかしそれまで大統領府にも議会にも省庁にもゲーム産業との協力関係がなかったため,ゲームの効用についてオバマ政権にアドバイスできる外部の人材が必要とされていた.

アドバイザの役割

アメリカでは第二次世界大戦のころから,科学やハイテクの専門家が中立的な視点からアドバイスを行い,大統領の意思決定を支援する「科学技術政策アドバイザ」という役職が存在する.ただし日本ではこの科学技術アドバイザのイメージが非常に悪い.原水爆開発において果たした科学者の役割(ナチスドイツから逃れてアメリカ大統領に原爆開発を進言したり,冷戦時代の核開発競争にも影響を与えた物理学者)のイメージはいまでも強いし,さらに日本国内でも原子力発電所の安全性を宣伝した学者の前例もある.ようするにゲームに出てくる悪の科学者のイメージです。
 こうした科学者不信に応えて,オバマ政権では科学技術アドバイザの選任や議事は迅速に公表されており,ゲーム産業についてもホワイトハウスでどういう会合があったかは公開され,会合がない場合はスタッフがブログで情報を開示して透明性を確保しようとしている.本記事ではそうした公開情報からホワイトハウスにおけるゲーム専門家の活動を紹介したい.

2011年11月11日金曜日

ゲーム教育の大学間競争 (下)

前回の記事では,北米の大学および大学院での高度なゲーム教育プログラムが増えていることを紹介した.今回の後編では,各地の大学の取り組みと日本からの参加について解説する.

2011年10月10日月曜日

ゲーム教育の大学間競争 (上)

本ブログではこれまで「ゲーム研究の教科書」(2009年9月)「大学のゲーム講義をダウンロード 」(2010年1月)をはじめとする国内外の大学でのゲーム教育を紹介してきた.
日本国内でも,東京工科大,東京工芸大,神奈川工科大,大阪電気通信大,立命館大学などが単発の講義にとどまらない体系的な教育に着手しているし,多くの専門学校が4年制のカリキュラムを設置して高度な教育に取り組んでいる.しかし,どの学校がどれだけすぐれた教育を行なっているのかは分からない.世界各地の大学でどれだけのゲーム専攻が新設され,世界の学生はどのようにして進学先を選んでいるのだろうか.

2011年4月16日土曜日

2010年度のゲーム研究を振り返る: つながるゲーム研究

2010年のゲーム研究を振り返ると,ボーダーレス化が進んだという個人的な印象がある.ゲーム研究は多くの分野にまたがるために研究の中心も分散している.このために自由度が高いとも言えるし,研究アジェンダを放棄して内輪受けに走っていると批判されることもある.しかし個人的な印象ではあるが、2010年はゲーム研究の分散だけでなく接続も促進された一年だった.たとえば普段は見向きもされないゲーム研究がある日注目され,研究者以外の広い層を巻き込んだ議論がネットで続く,という現象が見られた.

2010年5月4日火曜日

IGDA日本セミナーをネット中継します(5/10)

本アカデミック専門部会が中心となり5月10日(月)にIGDA日本主催のセミナーを開催します。昨年後半に始動したアカデミック専門部会の初のイベントです。
平日夜の開催となりましたが、Twitterで事前の論点整理を行い,国際大学GLOCOMの協力によりUstreamでネット中継します。 (予告用のTwitterのハッシュタグは #igdaj です。)

2010年1月3日日曜日

大学のゲーム講義をダウンロード

大学講義や教材のオンライン化はこれまで多くの大学で行われており,さらに最近は講義を「YouTube EDU」や「iTunes U」でも提供する大学も増えてきた.そこで本稿では,ゲーム研究に関する講義や教材(または詳細なシラバス)を公開している大学をピックアップして紹介する.

東京大学

大学院情報学環で公開されている講義の中で,ゲームについて触れている回がある.