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2018年2月11日日曜日

2017年アカデミックレビュー: ゲーム教育への投資

アカデミックブログ主筆の山根です. 遅くなりましたが、2017年のゲーム研究シーンをふりかえってみたいと思います.

GDC2017とHEVGA (2017年3月)

  2017年3月のGDC(Game Developers Conference)にはゲーム研究の大物がかなり集まりました.というのも、GDCの開催に合わせて会場周辺でHEVGA(HigherEdGames.org)の会合や授与式が開かれたためです.

2015年2月19日木曜日

GDC15 アカデミック・プレビュー

世界最大のゲーム開発者の国際会議,GDC(Game Developers Conference)が今年は3月第1週に開催される. 我々IGDA日本も告知協力を行っており,さらに本記事ではアカデミック関係(教育・研究)の観点からプログラムを紹介したい.

産学交流の場として

GDCはゲーム産業における産学連携の場として重要な役割を果たしてきた.特にGDC2002で開かれた「IGDA Academic Summit」はその後のIGDAカリキュラムフレームワークやEducation SIGの立ち上げだけでなく,IGDA日本の立ち上げに大きな影響を与えている(新清士「ゲーム産業と学術研究機関の関係」参照).
その後,ヨーロッパ発祥のDiGRA世界大会, 小規模会場での開催にこだわるGDCSE(のちのFDG),あるいは人工知能のAIIDESIGGRAPHのように分科会から発展した専門性の高い国際会議など,特色ある 学術会議の種類も増えてきた.GDCはそれらの国際学会のように専門家が最先端の発表を競う場ではないが,その一方で,それらの専門分野ごとの集まりでは出会えない業界を越えた交流の場所としてGDCは機能している.


2015年1月1日木曜日

2014年アカデミックレビュー: 新世代のゲーム研究(前編)

本稿では2014年の国内外でのゲーム研究(体系的な学問としてのゲーム学)をふりかえりたい.(あくまで個人的な観測にもとづくものなので、数年前から続いていたものでようやく筆者の目にとまったものも含まれている.)

ゲーム教育番組の高度化

2014年1月24日金曜日

Global Game Jam 2013 から Global Game Jam 2014 へ

いよいよ本日からGlobal Game Jam 2014がはじまる.本ブログではGlobal Game Jamについて5月に前編を書いたあと,時間が空いてしまった.本記事では後編として、GGJ2013のふりかえりとGGJ2014の展望を駆け足で行いたい.

2013年5月30日木曜日

Global Game Jam 2013: 4ヶ月後の振り返り (前編)

 IGDAの年中行事,Global Game Jam が今年も1月末の週末に開催された.本ブログでのふりかえりが遅れてしまったが,その間にもサウンドゲームジャム(4月20, 21日),郡山ゲームジャム「FUSE」(毎月),宮城ゲームジャム「CORONA」(6月16日),福島ゲームジャム(8月3, 4日)と日本国内でのゲームジャムが立て続けに開催され、いまも参加者を募集している. 次のゲームジャムに備えるためにも,駆け足でGGJ2013を振り返りたい.

2012年10月5日金曜日

[速報] Global Game Jam 2013 (1月25-27日) 会場募集はじまる

IGDAが毎年1月最後の週末に開催するGlobal Game Jamが近づいてきた.今回もすでに参加者募集に先立って,ゲームジャム会場の登録がはじまっている.ゲームジャム会場を確保して登録するまでのやり方は昨年までと同じで,過去のGlobal Game Jamで参加者登録した人は同じIDでログインできるし,初めての人もユーザ登録してゲームジャム会場を登録できる.

ゲームジャム会場に必要な用意は過去のWiki(一部日本語あり)や新しいサイトのWikiにもまとめられているが,学校でも深夜営業のレストランでも民家でも登録して参加者を募集することができる.

今年も早速,沖縄でGlobal Game Jam Okinawa 2013 開催を目指す会や福島の有志が名乗りをあげており,北は北海道から南は沖縄までの同時多発ゲーム開発イベントが期待される.

申請した会場は定期的に公式サイトの会場一覧に公開されていく予定だが,前々回のGGJ11の報告でも触れたトルコ・ブラジル・タイといった新興国がさっそく加わっており,その一方で,カリフォルニア大学サンタクルーズ校,前回GGJ11で日本からの参加もあったシカゴのDe Paul大学といったゲーム教育拠点も引き続き参加している.

IGDA日本では毎年Global Game Jamについての日本語情報を発信してきたが,今年も多くの方々にGlobal Game Jam会場に参加し,あるいは開発現場からのネット中継を視聴して,新たなゲームがつくられる現場に触れてほしいと期待している.

付記: Global Game Jam をモデルにしてIGDA日本が開催した福島ゲームジャムについての報告を,来る10月13日(土)午前中に福島市にて行います.発表後にはGlobal Game Jam関連のご質問にもお答えできますので,福島周辺の方はぜひご来場ください.

2012年4月22日日曜日

GGJ12をふりかえって: グローバル化するゲームジャムの今後

1月末に開催されたGlobal Game Jam 2012から3ヶ月が経とうとしている. その間に本ブログでは基調講演の解説などを行なってきたが,いよいよGlobal Game Jam 2012についてまとめを試み,今後の参加のための課題をまとめてみたい.

過去最大のゲームジャムのインパクト

2012年2月29日水曜日

GGJ12 アカデミックレビュー (中編) : 基調講演をめぐって

Global Game Jam 2012からはやくも1ヶ月が経とうとしている.参加者アンケートの集計作業がはじまり,さらに3月のGDCでは全世界ミーティングも予告されているが,いまのところ巨大イベントGGJで何が起こっていたのか,その全貌は明らかになっていない.
そこで本記事ではGGJの全体像を描くのではなく,Global Game Jam 2012 でわかりにくかったポイントについて考えてみたい.前編では基調講演から冒頭の部分を紹介したが,本記事ではいよいよ20分のオールスター基調講演を見ることにする.

2012年1月10日火曜日

Global Game Jamの登場と注目を受ける背景

2011年に東京工科大学で開催された「GGJ東京」で、スタートに合わせて、新清士が、基調講演「国内外のゲーム産業と教育事例」をさせていただいています(USTREAMアーカイブ)。その講演要旨は文部科学省の報告書に収録されています。以下にその全文を転載しておきます。

なぜ、Global Game Jamが注目すべき重要なイベントなのか、どういう背景から登場することになったのかを紹介している内容です。なぜ、インディゲームはこの10年で台頭してくるようになったのか、GGJに近いコンセプトへと発展することになったカーネギーメロン大学のプロジェクトなどを紹介させていただいています。
長文ではありますが、ご参照いただければ幸いです。

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■文部科学省ポータルサイトの 東京工科大学グループ成果報告「平成22年度 産学連携による実践型人材育成事業−専門人材教育推進プログラム−」 報告書「ゲーム産業における実践的OJT/OFF-JT 体感型教育プログラム」より

4.2 国内外のゲーム産業と教育事例
− GGJ2011 東京サイト 基調講演主旨 −


IGDA 日本支部 新 清士

今回開催される Global Game Jam2011 に、日本から150名もの参加があるということは、今後世界のゲーム史を見てみても、極めて重要な出来事として記憶される可能性が高い。
というのも、今年はゲーム産業、ゲーム開発において、大きなパラダイム・シフトがまさに起きつつある時期だからである。パラダイムとは「世界をどのように見るか」、パラダイム・シフトとは「世界の見方、とらえ方が変わる」ということである。パラダイム・シフトが起きているときは、それに巻き込まれている人は、パラダイム・シフトが起きていること自体自覚することが極めて難しい。

ゲーム産業に関しては、パラダイム・シフトは常に、新たなコンソールマシンの開発と、そのハードウェアの特徴を活かしたゲームタイトルによってもたらされた、いわば「企業側からの提案」として起こってきた。このパラダイム・シフトに関与するには、企業側にいなければ関与することはできない。しかし、Global Game Jamは、自分さえ望めば誰でもこのパラダイム・シフトに関与できるという、これまでに無かったイベントである。

Global Game Jamの重要度は、現状のゲーム開発をとりまく様々な問題や危機意識を共有する、特に現場のクリエイターから認知が広がってきており、これはユーザの不満とも合致する。企業ではなく、ゲームに実際に触れる側に充満したムードが、一気にシンクロクロニシティをよび、一気に勢いづくタイミングなのである。

といっても、Global Game Jamで、コンソール機の開発が行われるわけではない。参加者はいつも手慣れたツールや開発環境を使い、主にPC上で動作するゲームを作る。出来上がったゲームは専用のwebサイトにアップロードし、ユーザがこれをダウンロードしてプレイするというイベントである。しかも、これが直接ビジネスになるわけではない。

にも関わらず、なぜこの世界同時多発イベントがこれだけ注目すべき存在なのだろうか。これを理解するには、ここ10年ほどのゲーム開発をめぐる動向を俯瞰する必要がある。

2011年11月20日日曜日

Googleによる中高生向けの開発参加支援 Google Code-in はじまる

Google Summer of Codeに続く新たな取り組み

オープンソースソフトウェアやフリーソフトウェアの開発に参加する学生を対象として,Google社が奨学金を出す夏のイベント「Summer of Code」については昨年の記事で紹介した(「オープンソースのゲーム開発とGoogleの奨学金」, 2010). メールやチャットでベテランの指導を受けながら,夏休みの間に自宅でソフトウェア開発に取り組むことで何十万円かの奨学金を獲得できるというこの試みは,世界各地の学生にインパクトを与えた.課題を出すプロジェクトの分野もさまざまで,OSからプログラミング言語,そしてゲームのマップ作成まで含まれる.今回はその拡大版とも言えるGoogle Code-in について紹介したい.

2011年3月26日土曜日

Google Summer of Code 2011: 夏休みのプログラミング奨学金

Google Summer of Code は,Google社がオープンソースソフトウェア開発プロジェクトを選定し,その開発に参加する学生に奨学金を提供する夏期プログラムである.今年もまた採択されたプロジェクトが発表され,世界各地の学生がプログラミングの腕試しとして応募先のコミュニティを巡回しているところだ.

2011年2月21日月曜日

Global Game Jam 2011 を振りかえる

1月末に開かれた Global Game Jam 2011 は史上最大の開発イベントとなった.週末の間に世界中で数千人の参加者が各会場で開発チームを結成し、与えられたテーマに基づいたゲーム制作に取り組み,1500作品が公開された。
各会場によって運営ポリシーは柔軟に設定できるが,IGDA日本では昨年から世界的なゲーム開発拠点の様子を紹介するなどして,学生と社会人とがコラボレーションできるような会場運営を支援した.またUstream中継などでコンピュータの経験がない人でも独自のスキルで参加できることもアピールした.その結果,日本国内の3ヶ所で即席の混成チームによる濃密な開発の場を出現させることができた.
以下では、期間中からの記事をまとめて紹介する.さらに(読み通すには分量が長くなるが)これから開催される報告会や,今年の新動向についても述べたい.

2010年11月6日土曜日

Global Game Jam 2011 への道 (11/16追記)

IGDAが主催する世界同時ゲーム開発イベント「Global Game Jam」の開催地募集・参加者募集がはじまった.次回のGlobal Game Jamは2011年1月28日から30日にかけて開催され、数千人の参加者が週末にゲームを完成させ、相互評価を行う.
以下の本記事ではまずGlobal Game Jam(以下,GGJ)の概要についてふりかえり,そして国内からの参加登録/開催地登録をする方法を解説する.「2日間でゲーム開発に挑戦したい」「ゲーム開発者の輪に参加したい」「プロトタイピング開発の経験を積みたい」「ゲーム開発研修の場を持ちたい」といった関心をもっている方は国内のGGJ会場でのゲーム開発や開発支援に参加して新たな経験を積んでほしい.

2010年9月9日木曜日

SIG-INDIE7の概要!

同人・インディーゲーム部会(SIG-INDIE)世話人、東京工業大学特任講師の七邊と申します。ウェブではyakumoという名前で活動しています。こちらのブログには初投稿になります。

今週9月11日(土)、SIG-INDIEは、秋葉原UDXマルチスペースにて、「実践事例から学ぶプロデュース・PR術ー手にとってもらえるテクニックー」【9月11日(土)13:30-17:30】を開催いたします。
今回の研究会のテーマは、「制作したソフトをどうやって手にとってもらうか?」と「商業で活動するにはどうすれば良いか?」です。これまで多くの同人サークルさんにお話を伺う過程で、しばしばこれらのことが問題として挙げられていました。そこで、第2部では同人ゲーム、第3部では商業ゲームの開発・販売・流通の現場にいらっしゃる方々に、それぞれのテーマについてご発表いただきます。ここでは、それぞれのご発表を聴く上でのいくつかのポイントについて、私なりにまとめてみたいと思います。

2010年9月7日火曜日

Unityが優れたゲーム開発教育の取り組みに25万ドル相当の開発環境を寄贈

プロジェクト概要

9月1日,ゲームエンジン「Unity」シリーズを開発するUnity Technology社が「Unity Mobile Generation Education project」を発表した.
これは世界各地の教育機関を対象としたもので,Unityを使った授業計画を募集し,優れた提案を行った教育機関には有料版のUnity開発環境(Unity Pro v3.0, Unity Android Pro v3.0 Pre-release, そしてAndroid OSを搭載したGoogle Nexus One)が20人分寄贈される.本記事では、この公募が目指す次世代教育について解説する。

2010年8月20日金曜日

ゲーム開発教育プログラムが文部科学省の今年度事業に採択される (速報)

世話人の山根です.

文部科学省は平成22年度「産学連携による実践型人材育成事業 専門人材の基盤的教育推進プログラム」の公募を行い、産業界と高等教育機関とが協力して人材育成に取り組む試みを募集し審査と予算配分を行っています。全国各地で教育改革にとりくんでいる大学や専門学校が応募したこの事業で,ゲーム関連の取り組みが採択されるのは容易ではありません.
今回、その採択事業の一つに選ばれたのが、東京工科大学を代表校とするグループによる「ゲーム産業における実践的OJT/OFF-JT体感型教育プログラム」の提案です.委員の正式な任命などの手続きがまだ完了していませんが,IGDA日本のメンバーも産業界と高等教育機関の橋渡しをする団体としてこの取り組みに参加しているので,教育・人材育成面での注目点を速報としてお知らせします.
本事業から、ますます高度になっていくゲーム開発に対する近年の教育界の取り組みをうかがうことができるでしょう.

2010年5月24日月曜日

世界同時多発ゲーム開発: Global Game Jam 2010 を振り返る (後編)

予告編「Global Game Jam の目指すもの」,そして前編中編に続くGlobal Game Jam 2010 報告シリーズの最終回をお届けする.これまで現場訪問や参加者による相互評価を参考にしながら国内外の作品と拠点をとりあげてきたが,本稿ではGlobal Game Jamから見えたゲームシーンの変化について学会情報を交えつつまとめてみたい.

2010年5月4日火曜日

IGDA日本セミナーをネット中継します(5/10)

本アカデミック専門部会が中心となり5月10日(月)にIGDA日本主催のセミナーを開催します。昨年後半に始動したアカデミック専門部会の初のイベントです。
平日夜の開催となりましたが、Twitterで事前の論点整理を行い,国際大学GLOCOMの協力によりUstreamでネット中継します。 (予告用のTwitterのハッシュタグは #igdaj です。)

2010年4月21日水曜日

世界同時多発ゲーム開発: Global Game Jam 2010 を振り返る (中編)

前編(2010年4月8日)に続いて,Global Game Jam 2010の報告の続きをお送りする.GGJ2010で制作された数百点のゲームはクリエイティブ・コモンズのライセンスに従ってダウンロードし再配布することができる.その公式ウェブサイトでは開発者が登録したプロフィールを見たり採点やコメントを寄せることも可能で,そうした世界各地の人に評価してもらえることもGGJの魅力の一つである.
 どのようなゲーム教育拠点で作られた作品が高評価を得たのだろうか.GGJでは日本を含むアジアオセアニアから中近東,ヨーロッパそして南北アメリカ大陸の東から西へと,時差とともに次々に作品が公表された.Unity Web PlayerFlash Player最新版をインストールすればブラウザから実行できる手軽なゲームも多いので興味のある方はダウンロードしてもらいたい.
以下では個人的に印象に残った作品をチームについて紹介する.まずGGJ最大規模の勢力である北欧の拠点,Nordic Game Jamから.

2010年4月8日木曜日

世界同時多発ゲーム開発: Global Game Jam 2010 を振り返る (前編)

去る1月末に開催されたIGDAのGlobal Game Jam 2010では,世界各地の学生やインディーゲーム開発者が週末の2日間でゲーム開発を行うとともにインターネットを通じた相互評価を行った.ここでは日本国内および海外の参加者の様子を報告し,今後の課題について考察したい.